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ファミリーハウスシンポジウムが掲載されました


子どもの患者に付き添う家族が、低料金で宿泊できる施設「ファミリーハウス」の必要性を訴えるシンポジウムが9日、佐賀市の佐賀大医学部附属病院臨床大講堂であった。県内で設立を模索する市民組織「よかことしよう会」が開き、「施設が実現できるよう支援を」と呼び掛けた。

 ファミリーハウスは、長期入院の小児患者の家族を対象にした宿泊施設。各個室に台所や浴室を備え、ボランティアによる運営などで利用料金を千円ほどに抑えることで、患者家族の心身や経済的な負担を軽減する。全国で125施設が運営されているが、佐賀には設置されていない。

 シンポジウムでは、NPOファミリーハウス(東京)の植田洋子事務局長と、福岡ファミリーハウスの高原登代子代表が、ハウスの歴史や東京、福岡での現状を話した。二人はボランティアが運営を支えている状況を説明し、市民の支援が欠かせないことを強調した。佐賀での設立に向けた動きを歓迎し、「単なる安い宿ではなく、患者と家族が次のステップへ向かえる場所にしてほしい」と要望と激励を送った。

 講演後は参加者との交流会もあり、会場からは「地域のいろんな人たちが連携する拠点になってほしい」などの声が上がった。小城市から参加した泉万里江さん(50)は「ハウスの重要性が分かった。市民ぐるみで実現させてほしい」と期待を寄せた。

 よかことしよう会では、佐賀未来創造基金を通じた寄付など各種支援を募っている。問い合わせは同会の鈴木事務局長、電話0952(34)2555、または同基金ホームページで。


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